泌尿器科と包茎手術専門のクリニックの違い

 

泌尿器科と包茎手術専門のクリニックの違い

 包茎手術を手掛けている医療機関は、泌尿器科と包茎手術専門クリニックの2つに大きく分けられます。泌尿器科は元々は皮膚科との結びつきが強かったのですが、後々に結石など尿路の症状、男性の生殖器を主に扱うようになりました。そのため、生殖器の問題である包茎も泌尿器科で扱ってはいますが、あくまで泌尿器科が扱う症状の1つに過ぎません。もちろん、包茎手術の技術に関しては期待が持てるものの、包茎の心理面のケアまで踏み込まないのが一般的です。

 

 たとえば、包茎であった事実を知られたくないから手術跡が目立たないようにして欲しい、このような希望は泌尿器科では叶えられないと考えてください。もちろん、中には親切に対応してくれる泌尿器科もあるかもしれませんが、基本的には治療の一環としての包茎手術が行われます。

 

 一方、包茎手術を専門に扱っているクリニックの場合は、心理的なケアを含めた包茎手術を手掛けていると考えてください。先に書いた手術跡が目立つ事例が起こることと、余っている包皮を切除する場所には大きな関係があります。包茎手術専門のクリニックの場合、亀頭のすぐ下で包皮を切除する亀頭直下法が一般的に用いられており、手術跡が目立ちにくいのです。また、基本的に包茎手術専門のクリニックは男性スタッフしかおらず、女性に包茎を見られる心配はありません。包茎を治療するのが泌尿器科、男性の包茎の悩みを総合的にケアするのが包茎手術専門のクリニックです。

 

包茎手術を泌尿器科と専門のクリニックで受けた場合の費用の比較

 

包茎手術を泌尿器科と専門のクリニックで受けた場合の費用の比較

 泌尿器科で包茎手術を受ける場合、基本的に保険が適用されます。ただし、仮性包茎には保険が適用されないため、泌尿器科での包茎手術は症状が重い真性包茎やカントン包茎の人向けです。泌尿器科での包茎手術の費用は、風邪や高熱などで診察を受け薬をもらうケースと比べればかなり高いものの、自己負担3割が適用されれば比較的お手頃な費用で受けられます。初診料や、その後の通院でかかる費用を全て含めても大きな負担にはなりにくいですが、対象者が限られているのが難点です。

 

 一方、包茎手術専門クリニックにお願いする場合ですが、こちらの包茎手術は自由診療です。だからこそ、仮性包茎の人であっても問題なく包茎手術を受けられるものの、医療機関によって費用面での差がかなりあります。また、包茎手術専門クリニックの場合は包茎手術の術式、さらに早漏治療などのオプションの有無も費用に関係してくるため、一概に費用を比べることはできません。安いところで、かつオプションを何も付けなければ比較的割安で包茎手術を受けられますが、それでもトータルの費用は保険適用の包茎手術より割高なのが普通です。

 

 オプションなしでも包茎手術の費用が割高なところも存在しており、オプションをつけるとキャッシュで支払うのが困難なケースも珍しくはないため、包茎手術専門のクリニックを利用する場合には費用を比較検討することが重要です。オプションを避ける、オプションなしでも十分に安価なところを選ぶ、この2つを押さえておけば費用を抑えられます。

 

包茎手術は保険が適用する?

 

包茎手術は保険が適用する?

 包茎手術の中には保険が適用されるものもあれば、適用されないものもあります。まず、真性包茎やカントン包茎については、放っておくと将来的な病気のリスクや性交渉の問題を引き起こしかねないため、保険が適用されるのです。一方で、普段は包皮で亀頭が覆われているが、簡単に亀頭を露出させられる仮性包茎の場合は話は別です。男性にとってはコンプレックスの原因になりかねない厄介な症状ですが、仮性包茎を放っておくことによる健康上のリスクはないため、残念ながら保険は適用されません。

 

 ここまでの情報は泌尿器科で包茎手術を受ける場合の話で、包茎手術専門のクリニックの場合はまた話が異なります。包茎手術専門のクリニックの場合は包茎の種類を問わず保険は適用されず、真性包茎でもカントン包茎でも保険なしの包茎手術しか選択肢がありません。そのため、包茎手術専門のクリニックを利用する場合、費用面での負担が大きいのが難点です。仮性包茎を改善するのであれば、保険が適用できないことから包茎手術専門のクリニックが有力候補ですが、真性包茎やカントン包茎の場合にどちらを選ぶかは悩ましいポイントです。

 

 泌尿器科を選べば保険が適用されるため費用面での負担は少ないものの、一方で保険が適用されるのは真性包茎やカントン包茎の直接的な改善のみに限られているため、見栄えをよくすることはできません。包茎の種類を問わず、包茎の改善と共に見栄えのよい仕上がりを希望するのであれば、保険は適用されませんが包茎手術専門のクリニックにお願いするとよいでしょう。

 

包茎手術は日帰りでできる?

 

包茎手術は日帰りでできる?

 包茎手術を受けるには入院する必要があるのでは、そのように不安を感じている人もいるかもしれませんが、包茎手術は基本的に日帰りでできます。事前に入院の上で包茎手術をする、包茎手術後に入院して様子を見る、このような例もありますが少数です。仕上がりを整える包茎手術は難易度が上がりますが、それでも長く時間がかかることはまずあり得ず、包茎手術自体は麻酔を打つところから数えても1時間程度で終わるのが普通です。

 

 オプションとして包茎手術以外の施術をお願いしている場合は時間がかかるかもしれませんが、包茎手術自体は割と短時間で終わり、入院の必要もありません。そもそも、包茎手術専門のクリニックの多くは日帰りを前提とした作りで、入院施設を備えているところが少ないのです。

 

 包茎手術専門のクリニックを利用するなら基本的に日帰りしか選択肢はありませんが、泌尿器科で包茎手術を受ける場合は入院する例もあります。日帰りでも大丈夫な以上、入院するメリットは特にありませんが、安心感は得られるでしょう。包茎手術後に強い痛みを感じる例はそれなりにあるため、そのあたりがどうしても心配なのであれば入院して様子を見るのも手です。しかし、当然ながら入院にはそれなりの費用がかかるため、お金のことが気になるのであれば日帰りの方が無難です。日常生活には多少の制限が加わるものの、体に大きな負担をかける仕事でない限りは包茎手術の翌日から仕事にも復帰できるので、基本的には日帰り手術を検討してください。